お客様に間違った選択をさせない

美容室とBARには共通点があります。

・提供側はプロ、

・来店側は基本的に素人

です。

にもかかわらず最初に

「今日は何のメニューにされますか?」

と手段(メニュー)から選ばせると
仕上がりの満足度は運任せになりがちです。

本稿ではお客様に間違った選択をさせないための思想と具体的フローをBARの比喩も使いながら整理します。

【お客様に間違った選択をさせない】

うちのサロンが通常サロンと大きく違う点は

 

" 素人であるお客様にメニューを選ばせない “

 

という点です。

 

・BARのマスターはプロ

・BARに来るお客様は素人

 

です。

 

プロ=原因と理想から最適な過程を選ぶ人。

お客様=理想は語れるが過程の可否・相性は判断しにくい人。

 

この話はBARを比喩にして説明しましょう。

例えば

・お酒をよく飲む人

・お酒をあまり飲まない人

どちらもBARに行くとしましょう。

2人がお酒に詳しいかといわれれば
そうでない事が多いと思います。

なぜならよく飲む人でも詳しくなかったりするし、あまり飲まない人はまず詳しくないわけです。

いずれにせよそうゆう

『素人であるお客様』

にメニューを選ばせてしまうとそれが

 

"お客様が満足できるメニュー“

 

になるかどうかはある意味、博打になります。

 

つまり言い換えれば

*やってみないと分からない

*飲んでみないと分からない

になるわけです。

 

でも本来は先に嗜好、つまり好むことをお伺いすべきなんです。

 

嗜好

・甘さ

・度数

・香り

・飲み方

 

を確認しそこから最適な一杯を
絞っていく、これがBARの例です。

 

好むこと

・どう見られたいか?

・どう扱いたいか?

・何を避けたいか?

 

これを先に言語化し

・A案(安全重視)

・B案(変化重視)

などで合意をとっていきます。

 

BARなら仮に口に合わなかったとしても
また新しいのを頼めばいいかもしれません。

 

ただ美容室で仮に合わなかったメニューを選んでしまった場合

 

ほぼ2度目はありません。

 

けっこうこのような原因を作っている美容室は多いです。

 

1、そもそもメニューが10以上ある。

2、多すぎて全てのメニューを確認するのが大変。

3、だからこそお客様はどのメニューを選べばいいか分からない。

4、なんなら提供する美容師側がメニューを全て把握できてない。

5、お客様は案外「分からないので教えてもらえますか?」と言えない、だからメニューが分からないまま。

6、『お客様は分からない』ということを美容師サイドが分かってないのでお客様に言われたメニューを受け入れてしまう。

7、結果「大丈夫かな…」という不安を抱えたままお客様は施術に入る。

8、その状態でリラックスできるわけがなく、ただただ結果が心配

だいたいこのようなイメージですね。

美容室におけるメニューとは結果ではなく過程です。

その過程をお客様に選ばせない。

なぜならお客様はメニュー(過程)でどうなるか分からないからです。

 

もちろん入口で

「何のメニューにされますか?」

と聞きますが、そのメニューをすれば
お客様が喜ぶとは限らないわけです。

 

なので一度確認する。

髪の毛が

・どのような状態が良いか?

・どのように見られたいか?

・どうしたら扱いやすいか?

この理想を詳しく確認するのです。

BARでいうところの

 

・どのような甘さが好きですか?

・そもそもお酒は好きですか?

・お酒は強い方がいいですか?

 

と同じですね。

 

お客様の理想を詳しく聞いた上で

 

(〇〇が理想といってるのに、〇〇のメニューだと合わないなぁ…)

 

と考えお客様の理想とズレが出るようなら他を提案するんです。

 

「甘いお酒が苦手」

と言っているお客様がカシスオレンジを頼もうとしたら

(甘いの苦手って言われてるからカシオレはやめた方がいいなぁ)

と考えるのと一緒です。

 

美容師「おそらく〇〇さんが希望されてる髪の毛の状態にはならないと思います、もしそのような状態にしたければ〇〇のメニューがオススメです」

とその人にあった提案をしていく。

具体フロー

それでは実際どのような流れで導いてくのかをお伝えしましょう。(現場でそのまま使える言葉つき)

 

① 目的共有

「本日はありがとうございます。資料を見せながら最適な進め方を2案ご提案します。

まず、メリット、デメリット両方お伝えしますのでいちばん優先したい方を教えてください。」

 

② 理想の言語化

・どう見られたいか

(上品・若々しい・シャープ など)

・どう扱いたいか

(乾かすだけ・結ばない・コテ前提 など)

・何を避けたいか

(ボリュームダウンしすぎ・ダメージ・色落ち など)

こういったことを1つ1つ確認していきます。

 

③ 現状診断

髪の毛の履歴

(ブリーチ/縮毛/ホームカラー 等)

触診・視診で髪の体力とリスクを評価しお伝えしていきます。

OK/NG写真を提示し
言葉のズレを画像で埋めていきましょう。

 

④ 2案提示(A=安全/B=変化)

「理想と髪の状態から、A案(負担最小で質感改善)とB案(見た目の変化を優先)の2つが適切です。
〇〇様は◯◯を最優先と伺ったので本命はA案。B案はこのリスク(退色・持続)がある分、変化は大きい案です。どちらになさいますか?」

このような声かけで合意をとっていく

⑤ 合意と次回計画

「今日はA案で進めましょう。2ヶ月後に〇〇で完成度が上がります。」

ここで初めて

「メニュー名」

を確認する。

過程は合意の“後”に置くのがポイントです。
うちは考えやすいようにわざとメニューを減らしています。

 

もちろん他にもメニューを
減らしている理由はあるのですが・・・

 

しずれにしろ減らすことによるメリットは大きいですよ。

個人経営のようなサロンは特にです。

まとめ

メニューは結果へ至る“ 過程 ”である。

結果→過程→価格の順に合意を作りましょう。

診断先行で

** 少数メニュー(3〜5枠) **

に絞るほど

・選択の質

・再現性

・収益が上がリます。

髪はBARと違いやり直しが効きにくい。

だからこそ、プロが2案に縮約して間違いを防ぐ。

合意に合わせて施術すると、予約率と満足が同時に伸びる。

この運用に切り替えるだけで

・不安のない体験

・次回予約の増加

・紹介の質向上

が連鎖します。

もしあなたがお悩みなら
既存メニュー表をお送りください。

メニューの統合案

(名称・説明文・価格の“理由表記”・2案台本)

まで、現場で即使える形に整えてお返しします。

ぜひ参考にしてください。

 

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